自然治癒能力
人間がもつ生命力そのものです。
人は自分の身体を健康な状態に戻す力がもともと備わっているのです
(1) 身体の機能のバランスを正常に保つ (恒常性維持)
(2) 病原菌など異物の侵入、変質した自己細胞を殺傷して身体を守る (自己防衛=生体防御)
(3) 壊れた細胞を修復したり新しいものに交換する (自己再生=修復・再生)
私たちの身体は、外部環境が変わっても生体には内部環境を一定に保とうとする機能が備わっています。アメリカのキャノンという生理学者がこれをホメオシタシス(恒常性維持機能)と名づけました。
例えば、外気の温度が極端に変わっても、体温は著しく上がったり下がったりしませんね。水を飲みすぎても多量の汗をかいても体内の水分量は一定に保たれます。これらの機能は自律神経、代謝エネルギー、ホルモン等の働きにより調整されているのです。
自律神経を例にとっても、自律神経の交感神経と副交感神経は、交感神経→興奮させる(職場でのミス、全力運動、夫婦喧嘩などのストレス)、副交感神経→リラックスさせる(音楽を聴きながらくつろぐ、お風呂でゆったり、歩く)、という具合にそれぞれ相反する方向に働き、健康なときには常にバランスを保っていますが、この2種類の神経のバランスが崩れ片方に偏ると、さまざまな病気をもたらします。
たとえば風邪を引いた時に、身体は細菌と戦いごく自然に元の状態にします。その細菌、ウイルスと戦う機能です。自己防衛機能を高めるには抗酸化酵素、マクロファジー、リンパ球、顆粒球等のバランスを強化する必要がありますが、そのうちリンパ球は免疫戦士としての役割が大きく、免疫こそ自然治癒力の主役といえます。
たとえば傷を負って細胞が破壊されても、時間が経つとまた元のとおりに治ります。このような機能をいいます。
寝違いとかぎっくり腰とかのたぐいも、本来この事故再生機能のおかげで自然に良くなるものです。
自然治癒能力が低下すると免疫力も低下しいろいろな疾病を招きます。
リンパ球と顆粒球のバランスが極端に崩れると、下記のような症状が出ます。
リラックスモードの副交感神経が優位になるとリンパ球が増え→アレルギーなどを引き起こす。
興奮モードの交感神経が優位になると顆粒球が増え→ガンなど組織の破壊を引き起こす。
そのバランスは、日中、昼夜、季節、地域ごとに時々刻々変動するものであり、その都度どちらかに優位が偏りますが、よっぽどの極端なストレスが持続的に無い限り、日常は自然に治癒されるものです。
①「プラス思考」で自然治癒力を高めよう
何が起きても自分にとってプラスに働くと言う考え方。
人間万事「塞翁が馬」と言う諺がありますが、例え病気になっても全て良い結果に結びつくと言う考え方です。
(1)病気を経験して健康の大切さや、大事なものに気が付いた。
(2)病気になってみて、ふだん気が付かなかったアイデアが浮かび、発明ができた。
(3)病気を経験したことにより、相手の気持ちを理解できるようになった。
(4)病気を経験したことにより、医者や看護師になろうと思った。
病気を経験して何か気付いたことがあるはずです。それをプラスに繋げてみましょう。
身体をつくるのは食物から取られる「栄養素」であり、自然治癒力の元も栄養素です。
したがって、食物を消化吸収する胃腸の働き、吸収した栄養を身体の隅々まで行き渡らせるための血液循環、細胞や組織の新陳代謝を高めることが自然治癒力を高める必要条件になります。栄養が十分に行き渡り、新陳代謝が活性化すると、細胞や組織の修復や再生能力は維持され、自律神経やホルモンが正常に働いて体全体の調和が保たれ、免疫力などの身体の抵抗力が十分働くことができるのです。
笑うと身体の免疫力がアップし、自然治癒能力も高まります。
医学的にも証明されていますが、笑うと細胞の活性化につながるからです。
笑うと、生命活動を維持するために必要な神経、主に内蔵器官の働きを私たちの意識とは無関係にコントロールしている自律神経(交感神経と副交感神経)に変化をもたらし、身体中の様々な器官に刺激が与えられます。この時、笑いによる脳への刺激が、神経ペプチドという免疫機能活性化ホルモンの分泌を促し、このホルモンの影響で細胞はたちまち活性化され、悪い細胞などを攻撃します。
作り笑顔の場合でも、細胞の働きが活発になるそうですので、とにかく笑ってください。