統合失調症
総合失調症の症状
慢性の統合失調症では、出かけなくなった、身なりにだらしなくなった、家族ともあまり話さない、仕事にミスが多くなった、理由もなく仕事を休むようになった、睡眠障害がある、などの症状で、いずれも日常的にはよくあることなので、これが精神的な疾患によるものだと思う人はあまりいません。またこうした統合失調症の軽い状態の症状は、不安障害や恐怖症、強迫神経症、解離性障害などの症状との区別がたいへん難しく、専門医でも判断に苦しむことが多いようです。そしてこのような軽い症状で始まる統合失調症は、特に思春期や若い人の場合に多いといわれています。
急性期では、統合失調症に特有の症状がはっきり現れ、周囲の人々にも分かるようになります。幻覚や幻聴、妄想が出てきたり、思考が混乱して支離滅裂なことを言ったり、興奮したりするようになります。
統合失調症の治療
統合失調症の幻覚や幻聴、妄想の治療は、抗精神病薬などを使った薬物療法が中心になります。
抗精神病薬としては、興奮を和らげ鎮めるフェノチアジン系のクロルプロマジンなど、また幻聴や妄想を改善する作用のあるプチロフェノン系のハロペリドールなどがよく使われます。これらの薬は、ドーパミンの働きを抑制する作用があります。このほか患者の症状に応じて、睡眠薬をはじめ抗不安薬、抗うつ薬を使うこともあります。
ただし、副作用として、手の指が震えたりするパーキソン病のような症状や、じっとしていられなくなる、眠気が出る、女性の場合は生理不順になる、肥満を引き起こす、水中毒になる、などのような症状が現れることがあります。
回復期は、治療によって急性期に見られた精神状態が治まった状態で、回復した時には患者は消耗した状態になります。そのため、患者は睡眠時間が長くなり、昼間でもごろごろしていることが多くなります。しかし、しばらく経つと少しずつ活動しようという気持ちも出てきます。この回復期から病気になる前の健康な状態に戻る人がいる一方で、慢性期の状態になっていく人も多く見られます。
慢性期は急性期の症状が治まった後、回復を経て、何らかの慢性症状が長く続く状態をいいます。慢性期の症状は陰性症状が特徴で、独り言や一人笑いが見られ、無為自閉、感情鈍麻など、活動性の低下、周囲への無関心、感情の欠如などが目立ちます。具体的には、物事にあまり感動しなくなり、周囲への興味が乏しく、部屋にひきこもり、何もしないで過ごすようなことが多くなります。
本人が治ろうと思わないのと、なかなか治療が難しいの実際のところです。